迷走王ボーダーの巻
【迷走王ボーダー】世はバブル期の真っ只中1986年より週刊アクションで連載された(狩撫麻礼・原作、たなか亜希夫・画)漫画です。無為こそ過激と言い放ちいっさいの生産活動は悪だと豪語する男(蜂須賀)が中近東の旅で知り合った正体不明の男(久保田)の住む奇跡のオンボロアパート月光荘に居着く。同じく月光荘に住む東大農学部を目指している(木村)を巻き込み様々なドタバタ事件を起こす。バブルで浮き足立った世間に蜂須賀の魂は歯ぎしりし、やたらに爆発する。世の中はシステム化されその中で人間はいやらしくうごめいてるだけなのではないかと。蜂須賀の生き方はどうしょうもなく無茶苦茶で破綻しているのだがバブル期に見失った人間が感じるべき本来の感動に近づこうと暴れ回るのだ。 この漫画はわたしの魂に火をつけた。当時感じていたどうしょうもない違和感をこの漫画は代弁してくれてるようでカタルシスを感じたのだ。 シンプルでいて複雑、人間回帰をめざす漫画なのです。第10巻でボブ、マーリィを聴いたときの衝撃を蜂須賀は話す。“さぁおまえもおまえの魂を誰かに伝えろ”奴はそう叫んでる気がした……と。 今また、いやデタラメで糞な今の世の中だからこそ大勢の人に読んでもらいたい漫画なのです。
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