非行少女ヨーコの巻
駅 STATIONなどの健さん映画で知られる降旗康男監督のデビュー作(昭和41年公開)
ヌーヴェルヴァーグの影響が各所にみられるがトコロテン式に監督に昇進して行くといった時代どうも突き上げで監督になり実話をもとに先輩が企画した作品をやらざる得なくなりその他悪条件を回避するための苦肉の策だったのではなかろうか。妙におしゃれでフランス映画っぽい。
ストーリーは家出少女ヨーコが新宿のジャズ喫茶にたむろする若者たちとの友情・別れ・挫折を経験するといったものだがなんてったって出演者がすごい。主演に緑魔子、相手役が谷隼人(は、まぁいいか)新宿のフーテン仲間に石橋蓮司。大原麗子。田舎の中学の先輩に荒木一郎。変な性癖の金持ちの中年が岡田英次。喫茶店のマスターに大坂志郎。谷隼人の父親が佐野周二。画家の友人に寺山修司。その他、芳村真理や小林稔侍もクレジットされてるがどこに出てるか分からなかった。
話は睡眠薬の中毒になったりと暗く破滅的なのだが石橋連司のおかまっぽいしゃべりや大原麗子のかわいらしさ(もーんのすごいかわいいのだ!)特に寺山修司のシーンを台無しにするほど浮きまくる個性の強さがじつはこの映画のみどころだったりする。
ヨーコの生きる事の渇望感を埋め合われるものが見えずのたうち回る、体の中にあるどうしようもない衝動。このやるせない感じは後の降旗康男監督の健さんが出る一連の作品っぽくグッときたりしたのです。 ルイ・マルの<鬼火>に似てるなぁと思ったりも。
オープニングは渡辺貞夫、日野晧正、原田政長、冨樫雅彦、八木正生の演奏するシルエット。シルエットだけよ。
暗い話をおしゃれな画で見せるそんな映画です。
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