昭和夢草紙/滝田ゆう の巻
滝田ゆう氏の少年時代の目線で語られる情感溢れる一冊。
(他に昭和ながれ唄、寺島町奇譚、怨歌劇場などどれも情感溢れる名作ぞろい)
東京都玉の井(いわゆる赤線地帯/現在の東京都墨田区東向島付近)で少年時代をおくった滝田氏に残る街の匂い。娼婦たちの匂い。風景。皮膚感。が昭和の色合いで語られるのです。
遊郭として玉の井地区は吉原などと比べてB級C級でおばさんがセーラー服をきて店から身を乗り出してたりするようなところで戦後かってに建物を建てたらしく店がひしめき合い。
その間の路地に「ぬけられます」とゆう看板を立てて奥にある店に人を呼び込む。
路地のラビリンスにはせつなさや哀しさが漂いそこがまた男を彷徨わせてしまうのであろう。
それを少年キヨシ(滝田氏)は移り行く季節とともに見つめる。
人間の匂いが色濃くあった昭和の時代の話である。
いい本だなぁ〜。
ちなみに神代辰巳監督の(赤線玉の井ぬけられます)も面白いです。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD28576/index.html
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